ヴィンランド・サガ第131話『バルト海戦役⑦』のネタバレと考察、今後の展開予想についてです。
前回はトルケルがヨーム戦士団と一戦するための準備をしているところに、クヌートの側近ウルフが現れて終わりました。トルフィンについては描かれていなかったので、その後どうなるのか気になっていた人も多いと思います。
今回はトルフィンのその後についての話です。このあと考察とかしていきますが、大いにネタバレするので、ネタバレが困るのであれば先に本誌を見てください。
それでは、あらすじから見ていきましょう。
第131話のあらすじ
扉絵は迷惑顔のトルフィンを、ヴァイキング戦士団が整列してお出迎えしている絵。
トルフィンは、自分の希望とはまったく違うヴァグン大隊の駐屯地に案内されます。
そこでヴァグンに会うことになるんですが‥このオッサン、トルフィンを見て喜びのあまり号泣。泣き声が「おーろろろろ」。ヘタな剣心かよ(笑
ヴィンランド・サガの登場人物は、自分の欲望に忠実な人が多いので、ヴァグンのこの涙は自分に天佑があったこと(トルフィンに接触できたこと)への喜びなんでしょうか。それともトルフィンが無事だったことへの喜び?ただたんに涙もろいのか‥いまいち号泣の理由が謎です。
ここでストーリー上の大きなイベントが発生。トルフィンはヴァグンの口から、父トールズを謀殺した犯人は、フローキであったことを聞くのです。
かつてのアシェラッドの配下が捕まっており、フローキの犯行であることを証言。トールズが殺された理由は、ヨーム戦士団の三代目団長に決まっていたからという話。
それを聞いたとき、トルフィンは久しぶりに怒り心頭。怒りでコントロールを失いそうになったトルフィンは海岸の岩場に座り、落ち着きを取り戻すのでした。
トルフィンはヒルドさんに聞こえる声で、
「一瞬頭が白くなって怒りがオレを完全に支配した」
そのことが恐ろしいという話をします。
しかしヒルドさんはフォローする気ゼロで、
「かもな、お前の正体は残忍で冷酷な殺人鬼だ」
と無表情でとっても冷たい御返事。
トルフィンは、
「もっと優しい人間になりたいのに」
と寂しくつぶやいていました。
もうすこし優しい返事があるかと思ったのに‥ねぇ?(^_^;)
父親を殺された恨みで生きているヒルドさんですから、この返答っぷりもしょうがないですね。まだまだ冷えきった関係が続く二人です。
今回はあまりなかったのですが、伏線やフラグなど考察してみましょう。
第131話の考察
フローキとの対決が迫る
父トールズの真の敵がフローキだったことをトルフィンが知ったので、当然何らかの形で決着をつける展開になると思います。
フローキの方もやる気満々で、トルフィンを抹殺するための計画を立てているような場面が前回ありました。
ここで、ヨーム戦士団の団長を決める争いを完全にスルーして、今まで通りの航海を続けるトルフィン。そんな展開もたまには面白いと思うんですが、今までの傾向を考えるとそれは無いかな。。
タイトルが『バルト海戦役⑦』ってなってるから、どう考えてもこれから本格的に戦役に突入するんでしょうね。
農業編を乗り越えたトルフィンは、不殺を誓った剣心みたいなノリなので、フローキを殺すことはないと思います。
最期はヨーム戦士団の団員に、トールズを忙殺したのがフローキということが知れ渡ってしまい、すっかり人望を無くして居場所がなくなるとか、そんな感じの幕なのかなぁと勝手に想像しています。
それでは今後の展開予想です。
今後の展開予想
ヨーム戦士団の団長の座をめぐる戦いは、このままヒートアップしそうです。
フローキ陣営には、戦闘能力が期待されるガルム、次期団長に押したいバルドルが登場。
一方トルフィンの周りでも、ヴァグンが登場。そしてトールズの仇がフローキであることが判明。
トルケルも、クヌートが送った戦目付のウルフと供に出陣すると思われます。どっちの見方になるつもりなのかイマイチ分かりませんが。
この戦役が終わるまでは、ヴィンランド(理想の大地)を探し求める旅は一旦休止になりそうですね。
あとがき
以上、ヴィンランド・サガ第131話のネタバレや考察についてでした。
最近トルフィンのウジウジ葛藤する姿が、流浪人剣心がウジウジ葛藤するときの姿と重なって見えます。トルフィンってそういうキャラだったか?と思って改めて振り返ってみると、見境なく生きていた前半のほうが、すっきりアッサリはしていたかなぁと。
ストーリー展開が鈍くなっているように感じるのは、やっぱり主人公の迷いが影響するんでしょかね。憂鬱な感じの描写でテンポも悪くなっている気がするので、トルフィンにはもう少し開き直って、迷いなく進んで欲しいですね。
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