史実に近くて知識にもなる作品が好きです!
史実に近い漫画は、知識にもなるから余計に面白いですよね。
ただしストーリーやキャラ設定に魅力がないと、途中で飽きてしまいます。
あくまで面白さを優先したうえで、最後まで夢中で読めた作品だけをピックアップしてます。
めっちゃ主観じゃん!
【超おすすめ】傑作歴史漫画5選
まずは人生観に影響を与えそうなほど傑作な作品を紹介してます。
有名どころばかりなので、既にご存知かもしれませんが。
どれも語り尽くせないほど、素晴らしい漫画。
名言溢れすぎる『バガボンド』
面白さ:
史実性:
没入感:
感銘度:
吉川英治の小説『宮本武蔵』をあらたに解釈し直した漫画。
宮本武蔵の伝記自体は『二天記(1776年)』が元になっており、フィクションが多いと言われます。
ですので史実からは遠いけど、伝記を知るのには素晴らしい作品。
しかも作者の井上雄彦氏が描くイラストはそれだけで芸術。水墨画のようなタッチで、見るだけでも楽しめます。
また登場キャラは強いだけでなく、人間的な弱みや葛藤を抱えているのが魅力。彼らの内なる戦いは、こちらの人生観にも影響をあたえます。
『バガボンド』は生死、名誉、孤独、自己、探求といった、とても哲学的なテーマを感じる作品。
ただし37巻でピタリと停まってるのが玉に瑕・・・僕は気にしてませんが。
歴史ロマンの代表格『キングダム』
面白さ:
史実性:
没入感:
感動性:
『キングダム』は春秋三国時代の中国で、奴隷だった少年が大将軍を目指す出世物語。
大筋では『史記』に沿ったストーリー展開となってます。また作者の原泰久氏は、よく中国に取材に出かけるぐらい研究熱心。
『キングダム』の魅力はその壮大なスケール感、魅惑のキャラクター、出世物語、戦場にあります。
春秋戦国時代という大きな舞台で、主人公は大将軍を目指し、彼が仕える秦王は皇帝を目指します。このストーリーは歴史ロマンそのもの。
ちなみに麃公将軍が推しなんですが、討ち取られるシーンとか思わず涙ですよ。
漢とはこういう人物『花の慶次 -雲のかなたに-』
面白さ:
史実性:
没入感:
スッキリ感:
『花の慶次』は隆慶一郎氏の小説『一夢庵風流記』を独自に解釈したもの。
戦国時代の傾奇者、前田慶次郎利益の奔放な生き方を描いています。
前田利益は実在の人物ながら、原作がフィクションのため史実からは離れます。ただしストーリー上の大きな出来事は史実に沿ってます。
この作品は戦人(いくさにん)としての剛気と、芸術をたしなむ清廉さを備えた主人公が魅力の作品です。
そうまるで『北斗の拳』みたいな特徴的なキャラクターが多く、彼らが放つセリフは厨二病を惹きつけて止みません。
原哲夫氏先生による作品なので、漢を極めつつギャグも忘れない漫画です。
「だがそれがいい!!」
ネオ三国志『蒼天航路』
面白さ:
史実性:
没入感:
感動性:
『蒼天航路』は三国志をより独創的で劇的なストーリーにしたもの。
この漫画では曹操は善悪では語られず“比類なき偉大な人間”、また劉備は正義の人ではなく“全てを飲み込む器の大きい人間”として表現されてます。
よくある“三国志”より人物像がユニークで、そのぶん魅力も数倍。
『蒼天航路』で描かれる董卓、呂布、劉備、孔明は、今までのイメージを一蹴してくれますよ。
個人的には郭嘉の最期のシーンで、一緒に叫んでしまいそうになりました。
専門書よりも評価『ナポレオン』
面白さ:
史実性:
没入感:
感動性:
『ナポレオン~獅子の時代~』と続編の『ナポレオン~覇道進撃~』の2部構成になってます。
かなり研究されてるらしく、フランス革命を理解するのに最適という評価があるぐらいです。
漫画『ナポレオン』はフランス革命を専門書よりも理解できる最良の書
出典:ダイヤモンド・オンライン
もちろんナポレオンは魅力的なんですが、フランスの将軍や兵士(革命軍)のノリが軽く、死んでも明るく後悔がない感じが好きです。
フランス革命〜ナポレオンの時代を、まるっと記憶できたのはこの漫画のおかげ。
ただ歴史上の人物がこの漫画のイメージになってしまいました。
「グランダルメは世界最強!」
【並おすすめ】名作の歴史漫画15選
まずまず普通にオススメできる歴史漫画を紹介してます。
途中で飽きることなく、最後まで楽しく読める作品だと思います。
歴史好きには是非読んでいただきたい名作ばかり♪
多いのでザクザク紹介していくよ
学者や研究者も注目『センゴク』
面白さ:
史実性:
没入感:
感動性:
一兵卒から戦国大名にまで成り上がった『仙石権兵衛秀久』をモデルにした漫画。
この漫画はやたら背景の説明や考察が深いんです。
それもそのはず作者の徹底した調査と実地による時代考証は、学者や専門家も注視しているとのこと。
歴史漫画『センゴク』累計750万部の秘密…「通説を否定」、徹底した取材・視点で描く物語に専門家もうなる
出典:産経新聞
ときには通説を否定し新しい説を展開することも。長篠の戦いなどは、作者の意見のほうが参考になると感じました。
戦国時代マニアには絶対におすすめしたい作品です。
百姓の幕末『いちげき』
永井義男の小説『幕末一撃必殺隊』を原作とした漫画。
御用盗などある程度は史実に沿っていて、勉強にもなります。
百姓が侍になるために『一撃必殺隊』となり、幕府の敵である薩摩と切り結んで散っていくストーリー。
百姓が泥臭くウンコ臭く活躍するのがダサくてカッコイイんですよ。
敵も味方も上司も決して悪ではなく、人間味があふれているのが魅力です。
元寇を学べる『アンゴルモア』
蒙古襲来に立ち向かった御家人を描いた漫画。
今のところ『対馬編』と『博多編』の2部構成で、ストーリー展開は史実に沿ってます。
架空のキャラが多いのですが、大将クラスの人物は実在してます。
当時の雰囲気がみえるような戦いや方や、リアルな描写がオモシロイ。
教科書では分からなかった、対馬の惨状や博多の町並みなど、とにかく記憶に残ります。
不利な状況での「一所懸命」が決まり文句。
ドラキュラの元ネタ『ブラド・ドラクラ』
『ヴラド・ドラクラ』は、15世紀のワラキア公国(ルーマニア南部)の君主について描いた漫画。
「串刺し公」の異名を持つヴラド3世は、ドラキュラのモデルの1人として知られます。
オスマン帝国に人質として預けられていた立場でスタートし、公主として返り咲いたあと貴族と戦い、オスマン帝国と戦いそして敗北します。
多くの臣下を失い挫折しながらも強くなっていく史実のストーリー。
※PHP研究所の歴史街道でも史実性をかなり評価されてました。
戦闘シーンの描写こそイマイチですが、中性ヨーロッパを理解するのには必見の1冊。
実は奥が深い『ヴィンランド・サガ』
『ヴィンランド・サガ』は11世紀の北欧を舞台とした、ヴァイキングと新大陸開拓をメインとした漫画。
グリーンランド人のサガ・赤毛のエイリークのサガが元になっています。ソルフィン・カルルセフニ・ソルザルソンという実在の人物が、主人公トルフィンのモデル。
最初はヴァイキングの争いから始まりますが、途中で奴隷になって農業に従事し、そこから新大陸への開拓団となります。
実は農業従事あたりで1度ツマラナイと思ってしまったんですね。
が数年たって、もっと大人になって読んでみれば、そこから先こそが面白かった。
あるいみ本当に大人の視点ができないと、読みきれない漫画です。
そしてヒルドさんとトルフィンの変化に感動すること間違いなし。
ローマ帝国を学べる『アド・アストラ』
紀元前218年頃から始まる、ローマ帝国とカルタゴの戦争を描いた漫画。
カルタゴの天才ハンニバルと、ローマ帝国の若い才能スキピオによる対決がメインとなってます。
ストーリーは大枠で進んでいくのですが、それなりに歴史も楽しめる感じでした。
僕は塩野七生の小説『ローマ人の物語』を読んでいたので、細かい展開がわりと抜けているなとは感じました。
ローマを学び始めるのに、かなり入りやすい作品だと思います。
世界観がステキな『チ。―地球の運動について―』
『チ。―地球の運動について―』は15世紀のヨーロッパが舞台。
当時異端とみなされていた地動説を命がけで探求した人たちの漫画です。
地動説に関係したキャラが次々と処刑されていくのですが、その研究成果は引き継がれていきます。
人間の矜持や葛藤がオモシロイ作品。物語はあくまでフィクションです。
ゲームにもなった『夢幻の如く』
死んだと思われた織田信長が、壮大な夢とともに実は生きていたという漫画。
信長は秀吉に天下を統一させ、海外に攻め込みヨーロッパまで到達します。
織田信長が生きていた場合のパラレルワールドを、実に爽快に描いています。
スーファミでゲーム化されたほどの人気作品。
第二次世界大戦を描いた『アルキメデスの大戦』
第二次世界大戦の帝国海軍を扱った作品。
数学の天才である主人公が戦争を止めようと奔走する過程で、ゼロ戦やヤマトの設計に関わっていきます。
主人公とその実績はフィクションですが、その他の登場人物や事件は史実に沿ってます。
第二次世界大戦について教科書では、ほとんど何も学びませんよね。
戦争を中心に近代史を学べます。
実在の傭兵『ホークウッド』
14世紀に実在した傭兵団「白鴉隊」と、その隊長ジョン・ホークウッドを主人公とした作品。
「白鴉隊」がエドワード3世に付き従ったらしいという話を拡大して、ストーリーが作られてます。
ホークウッドが率いる傭兵団は、卑怯な戦法もとるし略奪もお手のもの。
生活も戦いも現実的で、そこが魅力的な漫画になってます。
話は逸れるんですがホークウッドとグリフィズが、ガッツとグリフィスに見えるんですよね。
武田鉄矢の『お〜い!竜馬』
原作はなんと武田鉄矢。
キャラ設定は独自だと思いますが、大枠でよく知られている坂本龍馬のストーリー。
ただ近年は坂本龍馬についてかなり見直されているので、史実とは随分違っているんじゃないかなと思います。
それを抜きにしても、漫画として楽しく読めますよ。
江戸時代が舞台『あずみ』
戦国時代が終わり江戸時代が始まったばかりのころが舞台。
内乱の芽を摘むため暗殺者として育てられた少女・あずみの戦いを描いている漫画です。
太平の世となり行き場のない武士の不満がストーリーを作ります。
完全にフィクションですが、武将などは実在の人物。
あずみを巡っての、愛憎あふれる人間関係が魅力です。
フランス革命『第3のギデオン』
フランス革命が舞台で、平民出身の議員ギデオンと貴族のジョルジュが作り出すフィクション物語。
ロベスピエールなど実在の人物もたくさん登場し、ストーリーは史実に沿って進行します。
貴族・平民それぞれの立場で描かれたフランス革命は、今までにない視点で楽しめます。
料理人が活躍『信長のシェフ』
現代のシェフが戦国時代にタイムスリップして、信長に拾われる物語。
料理の腕によって出世し、歴史の重要なシーンで活躍します。
現代の料理を戦国時代に合わせてリメイクするのがオモシロイ。
やや理想的なストーリー展開になってるのが、ちょっと引っかかるところですが。
アルキメデスの兵器で戦う『ヘウレーカ』
第二次ポエニ戦争の真っ只中、植民都市・シラクサの攻防を描いた漫画です。
もともとローマに属する都市だったシラクサは、内部抗争をへてカルタゴに寝返ることに。
同盟を破棄されたローマはシラクサに大軍を送るが、そこには天才アルキメデスの作った強力な兵器がありました。
巨大な投石機に、船を持ち上げる鉤爪、巨大なノコギリ、ミキサーみたいな装置など、アルキメデスの兵器が大活躍。
これらの兵器って実際に存在してたとか!
【弱おすすめ】歴史漫画7選
弱おすすめの歴史漫画も紹介しておきます。
いちおう最後まで読める感じ。
明智光秀の再評価『信長を殺した男』
明智光秀という人物を近年の研究に基づいて再評価した漫画。
ストーリーは細かいところまで史実に沿ってます。
定説と思われていたものが資料とともに否定され、別の意見を提示するところがとてもユニーク。
ただし明智光秀にかなり傾斜していて、『常識ある清廉な人物』っぽい感じなのがちょっと違和感。
ルイス・フロイスに残酷で独裁的、計略や策謀の達人とも評されていたわけだし、そんな常識人ではなかったのでは?とか思っちゃいます。
美しすぎる処刑人『イノサン』
安達正勝の『死刑執行人サンソン』を原作にしている漫画。
フランス革命時に有名になった処刑人サンソンの一族の物語ですが、かなりフィクションです。
死刑執行人をテーマにしながらも、独特の美しい世界観が漂います。
他で描かれているサンソン像とは全く別物。
ネオ『劉邦』
『土竜の唄』の作者がそのままのノリで描いたハッタリの効いた『劉邦』。
項羽との戦いを、運とハッタリで生き抜きます。
フィクション強めだと最初から分かるので、気楽に楽しく読めますよ。
アレキサンダー大王の書記官『ヒストリエ』
紀元前343年頃のマケドニアが舞台です。
奴隷の身分に落とされた才覚ある少年が、アレキサンダー大王の書記官となって活躍するまでの物語。
同時代の実在の人物エウメネスがモデルになっているとのこと。
大枠でのストーリー展開は、よくあるアレキサンダー大王の話に沿っていると思いますよ。
「よくもだましたアアアア!!」
侘び寂び数奇物『へうげもの』
『へうげもの』とは剽げ物(ひょうげもの)のこと、つまり剽軽物(ひょうきんもの)の意味。
戦国時代の織田家の武将・古田織部を主人公にした漫画。
古田織部はいくさや出世よりも茶の湯に魅せられてしまう。
どんなときも茶の湯の世界観をメインにして、戦国時代をユーモラスに表現しています。
『へうげもの』は漫画も良かったけど、アニメ版がさらに面白かったです。
オスマン風のフィクション『将国のアルタイル』
完全にフィクションの中世風の戦争漫画。
主人公が属するトルキエ将国は、完全にトルコをイメージしたもの。
そもそもトルコ語でトルコはTürkiye(トルキエ)なので、よーするにそのままなんです。
オスマンっぽい雰囲気がよく出ていて楽しく読めます。
花の慶次のノリで『影武者徳川家康』
花の慶次のノリで描かれた徳川家康の影武者の物語。
やはり隆慶一郎氏による小説『影武者徳川家康』が原作となってます。
この徳川家康の影武者については、全くの創作ではなくそういう説があって、それが元になってるようですね。
ですがこの漫画では原作を大きくはみ出して、いつもの北斗の拳のノリで描かれています。
まぁそれが面白いんですが。(^_^;)
中国の海の英雄『海帝』
15世紀の明朝に実在した武将・鄭和を描いた海洋ロマン漫画。
鄭和が率いた大艦隊は、27000人、64船、巨大な宝船で、アフリカ東海岸まで冒険した記録が残ってます。
鄭和は7度に渡る大航海で、数々の功績を残しました。
その史実を辿るストーリーがオモシロイ。
まとめ:歴史漫画は最高ですね!
歴史漫画は大枠で史実に沿ったものが多く、面白いだけじゃなく知識となるのが最高ですよね。
しかも偉大な人物や壮大な話が事実だったときの驚きはいつも新鮮です。
まぁ歴史は後でひっくり返ることもあるので注意ですが・・・。
今から新しい歴史漫画を揃えるなら、電子書籍が圧倒的にお得ですよ。
なかでもebookjapanとamenaマンガはクーポンで40〜70%OFFということで、半端ありません。
良ければ以下の記事もチェックしてみてください。
いや全巻70%OFFとかヤバいっしょ。
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