ゴールデンカムイ第115話「蝗害」の背景考察です。
前回はエチンケ(ウミガメ)を獲って食べての料理漫画でした。
今回はマンボウとラッコ!
でもラッコには特別な効能があって・・・
2人きりで食べろと言われたラッコを男衆だけで食べてしまった結果・・・。
このあと115話を振り返って考察しますが、ややネタバレするので読んでない人は先に本誌を見てください。
第115話の超ザックリあらすじと感想
トノサマバッタの大群に襲われるコタン!
姉畑先生の起こしたタタリは治まらなかったみたいですねw
アイヌでは真っ赤に熟したハマナスの実を、煮込んで魚の油につけて食べるそうです。
ハマナスが取れる時期を『マゥタチュプ(ハマナスを採る月)』と呼ぶぐらい大切な食料。とても栄養があるので乾燥させると保存食にもなるそうです。
ハマナスっていうと、全然イメージできませんが、これ知ってる食料でした(後ほど解説してます)。
いっぽうでマンボウに乗ってるアシリパさん。食べるんだよねきっと・・・
ちなみに115話のメインのお話は、谷垣とインカラマッのラブラブムードから始まります。
そこに爺様がやってきて・・・
しかし谷垣は、爺様が何を言ってるのか分からない。インカラマッは顔を赤くして、ハマナスを採りにいきました。
ここまでなんの茶化しも入らないとは・・・なんだこの初々しさ。
ゴールデンカムイではありえない展開。
とか思っていたけどこれは完全に前フリでした(笑)
ちょうどそのとき飛蝗がやってきて、杉元たちも谷垣も番小屋に逃げ込むことになります。
いっぽうで飛蝗に追われる杉元たちは、番小屋に逃げ込む。
番小屋でラッコを煮込みだすと・・・いやなぜ煮込むとかおもうけど、この漫画ならふつうか。
そのときシライシが色っぽく見え始める。
BL(ボーイズラブ)風の描写になってますねw
次回は嘘と真実、男衆が入り乱れの展開になるようですよ。
第115話の考察、背景
ハマナスってなんだ?
ハマナスはバラ科の低木。
ハマナスの由来は、浜に生息し、果実がナシに似ている形をしていたことから、ハマナシと呼ばれ、それが訛ったものらしい。アイヌ語では果実をマゥと呼ぶ。
夏に赤い花を咲かせて、花はお茶に、根は染料になるそうです。
作中でも出てきた赤い実は、ローズヒップ。
つまりアイヌが食べていた栄養満点の実とはローズヒップだったんですね。
日本では北海道に特に多いらしい。
ローズヒップは天然サプリと言えるぐらい栄養価が豊富。
ビタミンC爆弾と言われるぐらいビタミンCが凄くて、ビタミンA、ビタミンEも多い。ビタミンACEが揃うと栄養価の吸収が良いとされています。
またローズヒップに含まれるビタミンPによって、熱を加えてもビタミンが壊れることなく吸収できるスグレモノ。
北海道でサバイバルをするときは、ローズヒップを食べて生き抜きましょう!
蝗害ってイナゴの大群?
『蝗害(こうがい)』とはトノサマバッタなどバッタ類が大量発生したときの災害。
蝗害を起こすバッタのことを飛蝗、トビバッタ、ワタリバッタなどという。
日本では滅多に発生しないので漢字の「蝗」に間違って「いなご」という読み方があてられてしまったそうです。
しかし日本の水田などに生息しているイナゴが蝗害を起こすことはありません。
蝗害をおこすのは、トノサマバッタやサバクトビバッタなど。
ですので「イナゴの大群」というのは間違いで、正確にいうなら『蝗害』が良さそうです。
あとがき
以上、ゴールデンカムイ第115話の背景考察でした。
マンボウの味と料理が気になってたんですが、それはないんですかねw
そっちじゃなくて、ラッコによるBL展開がやばい感じです。
インカラマッと谷垣が2人っきりのシーンがマジメすぎたんですが、そういうワケでした!
そしてインカラマッとアシリパの会話から衝撃の内容が!のっぺら坊が父親ではなくて、しかも父親はキロランケに殺された!?
とかいうけど、やっぱりのっぺら坊は父親で、インカラマッは何かを隠しているのではとも思うんですがどうなんでしょうね。
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