ゴールデンカムイ第95話「似ているもの」の背景考察です。
前回は有坂中将にショットガン入りの義足を貰ってハッピーな二階堂でした。
今回は杉元達の話に戻るので、天才詐欺師の鈴川の出番です。
さてこのあと95話の考察とかしていきますが、ややネタバレするので、気になる人は先に本誌を見てください。
第95話の超ザックリあらすじと感想
逃走中の鈴川だったが、ついに追い詰められる。
白石の奪還を手伝うように言われる鈴川。
鈴川は網走監獄の典獄・犬童四郎助に化けることにした。
これはバレて一悶着起きるやつ。こういう覇気のないキャラは、すぐ死ぬんですよね。(^_^;)
ところで真面目な話をしているときにアシリパさんは、おねむでした。
子供かwww
いや子供だけど(笑)
いっぽうでインカラマッは、三船千鶴子の変わり身にされる。
ゴールデンカムイの設定では、熊本の炭鉱脈を探し当てた有名な超能力者になってます。大学教授すら彼女の透視能力を認めたんだそうな。
っていのは元のモデルがいるでしょうから、しっかりチェックしたいと思います。
第95話の考察、背景
網走監獄の典獄・犬童四郎助(しろすけ)のモデルは?
犬童四郎助のモデルとなった人物は、後にクリスチャン典獄として世に知られる有馬四郎助(しろすけ)。
網走監獄の初代分監長で、当初は鬼典獄と呼ばれとても恐れられました。
鹿児島県の生まれで、警察官を経て22歳で北海道集治監看守長兼書記。
その能力の高さから27歳で初代分監長となり、北海道中央道路開拓の最高責任者となったそうです。
この北海道中央道路開拓というのは、囚人たちを8ヶ月間使役して北海道開拓の基礎を作った一大事業のこと。
過酷な労働条件でとても多くの犠牲者を出しました。
囚人たちの北海道への貢献をたたえ、今でも追悼されてます。
ちなみに網走刑務所に観光にいったことあるけど、囚人たちの過酷な環境が再現されていたりと、とても興味深いところ。
こんな過酷な環境で労使させられるなんて、まぁ今は許されないやつです。
死亡率が高かったのも当たり前かなと。道東のほうに行くときは網走刑務所に是非よってみてください。
話を戻すと、有馬四郎助は囚人たちの人格を認めず、鬼のような厳しさで律すべきだと信じていました。そして大のキリスト教嫌いとして有名だったそうです。
囚人たちに厳罰をもって臨んでいたこの鬼典獄だったんですが、クリスチャン教誨師との出会いから、今度は逆にキリスト教に目覚めちゃいます。
そしてクリスチャン典獄として囚人達から敬愛されることに!
人間なにがどうなるかよく分かりませんね。
有馬四郎助が小菅監獄の典獄だったとき、関東大震災の影響で監獄の壁が崩れ始めたことがあるそうです。
そのとき囚人たちは避難のため足枷を外されたが、囚人たち自ら作った自警団の活躍により、脱獄者を1人も出さなかったという伝説も。
この事件で彼は、刑務官のカガミとして一躍有名になったんだそうです。
ゴールデンカムイに出てくる犬童四郎助とは、人間性が全く違うんですけど(^_^;)
千里眼・三船千鶴子のモデルは?
三船千鶴子のモデルとなった人物は、千里眼事件で有名な御船千鶴子。
千里眼・念写などの透視能力を持つ超能力者として、当時一躍有名だった女性です。
その能力で、
・軍艦常陸丸に第六師団が乗っていなかったこと
・万田炭鉱を探し当て、三井合名会社から謝礼2万円(約2000万円)を得た
・海で紛失した指輪の場所を言い当てた
などと言われてます。
ちなみに千里眼事件とは、御船千鶴子をキッカケに始まったムーブメント。
東京帝国大学や京都帝国大学の一部教授を巻き込んで透視能力や念写がもてはやされ、最終的にはペテンだイカサマだとして、マスメディアに攻撃され幕引きとなったトレンドがありました。
御船千鶴子は24歳で自殺。
一新聞や世間からの激しい攻撃に耐えられず自殺したとも、父親との金銭的なトラブルとも言われています。
ちなみに『リング』の貞子の母親のモデルなんだとか。
そういわれると、この写真、怖ェ・・・。
あとがき
以上、ゴールデンカムイ第95話の考察でした。
犬童四郎助のモデルとなった人物は、もっと尊敬されてるじゃん。
とかちょっと思いました。(汗)
そして千里眼の千鶴子の実話の方の話は、悲しい結末ですね。
今回はでてきた2人は、モデルと登場キャラの名前がバレバレでした。
もう少し謎掛けにしてくれたほうが、見つける楽しみもあるんだけどなぁw
以上、勝手な言い分でした。
再来週の第96話が楽しみです。
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