ゴールデンカムイで杉元たちに同行する脱獄王、白石。
ちょっぴりファニーな愛され役立たずです。なんか作者にも愛されてる感ありますよね。役立たずで犬以下ですけど。
そんな白石ですが、おそらくモデルになったであろう実在の人物がいます。
それが昭和の脱獄王、白鳥 由栄(しらとりよしえ)。
※よしえ、って名前から一瞬女かと思いますが、男性です。
脱獄で有名な人物は何人かいますが、次の特徴や時代から考えて、白石のモデルは白鳥ではないかと。
で、ですね。この脱獄王白鳥が、ちょっと人間離れした超人ぶりなのですよ。
昭和の脱獄王、華麗なる脱獄歴
白鳥の脱獄歴は全部で4回。
脱獄王ってわりには4回って少なくね?と思うかもしれませんが、冷静に考えてください。
看守に24時間体制で監視されてる牢屋からの脱出ですから。
それに、脱獄を繰り返してる=一度逃げたのにまた捕まる、を繰り返してるってことですから。それもなんかいろんな意味でスゴイ。
脱獄後の捕まり方はちょっと抜けていて、山中で山菜を食べてお腹を壊したところを捕まったり、畑の野菜泥棒に間違われて農家と揉めているうちに相手を殺害して逮捕されたり。
脱獄の才能と逃げ切る才能は別ってことなんでしょうかね。
しかし脱獄王の異名を取るだけあって、その脱獄手腕は普通じゃない。
針金やブリキ板で道具を自作したり、まさかの味噌汁の塩分を利用して鉄を錆びさせるなど、常人には到底及びもしないオリジナリティとクリエイティビティ。
3音の和音しか使えないファミコンで傑作BGMの数々を生み出したすぎやまこういち先生のように、真の創造力というものは、制約のある環境でこそ発揮されるのかもしれません。
…その能力を別方向に使えば、シャバでまっとうにやっていけたんじゃ…と思っちゃうのは野暮ですかね(-_-)
もはやチート!昭和の脱獄王の超人的な身体能力
昭和の脱獄王、白鳥のスゴイところは手先の器用さや脱獄アイデアに留まりません。
こま?(これマジ?)(゚д゚)
と思わず疑いたくなるほどの、白鳥の超人的なスペックをご覧あれ。
関節を自由に外せる特殊体質ってのは、ゴールデンカムイの白石にも描写されてますね。
漫画の白石は腕力担当ではなく、逃げ足の速さが売りですが、実際の脱獄王はかなりのパワー系だったようで。
網走刑務所では、怒りにまかせて手錠を引きちぎることが度々あったため、だんだんと手錠がグレードアップして、最終的には鉄の玉と足枷まで付けられたとか。
稀代の脱獄アイデアもさることながら、この体力と腕力がなければ、鉄格子でガチガチに固められた監獄から逃げ出すなんてパワープレイは不可能だったでしょうね。
…それにしても、この能力を別方向に(以下略)
白石と比較すると楽しいかも?脱獄王のプロフィール
最後に、実在の脱獄王、白鳥のプロフィールをちょこっと紹介。
ゴールデンカムイの白石は強盗で捕まり、その後脱獄を繰り返したことで罪状が積み重なったことになってます。
家永と会った時に独身、彼女なしと自己紹介しているので、妻帯者でもなさそうですね。
共通点は「脱獄王」という肩書きのみで、キャラクター自体はまったく違う方向の模様。
でも、もしかしたら白鳥を連想させるエピソードや小ネタが作中に登場することもあるかも…?
実在の脱獄王のプロフィールとの共通点を探しながら読むと、ちょっと楽しいかもしれませんね。
脱獄王・白鳥由栄の物語は以下の小説で楽しむことができますよ。
コメント
いまほど栄養価もない時代で、それだけのパワーがあるとは凄いですね!
本当に別の人生を送れば、良いことで名を残しそうなものですが・・・。
波田さん、コメントありがとうございます!
栄養価…!確かに、今と当時では食べてるものが違いますよね。
ましてや監獄のメシなんて、そうそう栄養豊富とも思えませんし、いったいどんな体をしてたんでしょうか、脱獄王…。
面白い視点に気付かせていただき、感謝です!