ゴールデンカムイで、偽の刺青人皮を作った天才剥製職人、江渡貝くん。
おそらく、というか間違いなく彼のモデルになったと思われる人物います。
それが、アメリカ犯罪史上に残る犯罪者、エド・ゲイン。
えどげいん → えどがい
という名前もですが、ゴールデンカムイ作中で見られる江渡貝くんの異常行動も、エド・ゲインが元ネタかと。
江渡貝くんのモデル、エド・ゲインの異常行動
エド・ゲインとは、いったい何をやらかした人物なのか。
一応マイルドな表現にはしましたが、ちょっと気分悪くなる内容なので、苦手な人は知らないほうがいいかもです(´д`;)
- 偏った思想の母親から歪んだ教育を受けて育つ
- でも、そんな母を崇拝するマザコン
- 母親の死後からおかしくなる
- 墓場から遺体を掘り出し、衣服や食器、家具に加工していた
- 自作のマスクやチョッキ(何で作ったものかは察して)を身に付けて踊り狂うなどの異常な儀式を行っていた
- 女性変身願望があった
ざっとこんな感じ。
うん、江渡貝くぅんと完全に一致ですね。
ちなみに、ヒッチコック監督の映画「サイコ」の主人公のモデルもエド・ゲインです。
エド・ゲインの精巧な「手仕事」
エドは母が亡くなってから逮捕されるまでの10年間、墓地から遺体を掘り起こしては、それを加工して、身の回りのものを作っていました。
町の人たちからは、ちょっとおつむの弱い人物として見られていたエドですが、遺体を加工する技術においては特異な才能を発揮したらしく、完成品の精巧さには、逮捕に踏み込んだ警察も(いろんな意味で)目を見張ったそうです。
ゴールデンカムイで江渡貝くんと鶴見中尉のファッションショーのシーンが出てきますが、そこに出てくる人体衣装は、実際に発見されたエドの手作り衣装をモチーフにしてると思われます。
鶴見中尉が江渡貝くんに注目するきっかけとなった手袋も実在のもの。
エドは強い女性変身願望があり、それを満たすために、女性の体を使った衣装を作って身に付けていました。
エド・ゲインが、女性の体をまとって女性になろうという異常な行動に走った理由。
それは、母オーガスタの教育にあったようです。
母オーガスタの歪んだ教育
エドの母オーガスタは病的なまでに禁欲的で歪んだ信仰を持ち、エドに性=悪であるという偏った教育を施しました。
厳格なオーガスタは、子供に母親らしい愛情を見せることはなかったそうですが、エドは母親に崇拝に近い感情を抱き、世界のすべてのような存在として母を愛。
重度のマザコンです。
そして、敬愛する母に言われるまま、歪んだ形で抑圧された性への欲求や好奇心は、オーガスタの死後に暴走することになります。
エド・ゲインが暴いた墓は、すべて女性のもの。
女性の墓を暴いてはそれを加工して身にまとい、女性に変身するという異常な儀式で、歪んだ欲求を満たしたのです。
エド・ゲインの墓荒らしは救済か、それとも復讐か?
母と同世代の女性の墓を暴き続けたエドの行動。
それは、母を死から救済する行為でもあり…
一方で、女性を解体して身に付けるという行為は、母への復讐でもあり、死ぬまで温かい愛情を向けてくれなかった母を力ずくで自分のものにするための行為でもあったのかもしれません。
ゴールデンカムイでは、早くも退場の気配濃厚な江渡貝くぅんですが、エド・ゲインは精神病院に収容され、78歳まで生きました。
彼の遺体は、最愛の母オーガスタの隣に埋葬されているそうです。
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