ゴールデンカムイ登場人物のモデルを探るシリーズ。
今回はその圧倒的な個性と、あふれる漢オーラから、死んでなおファンが増え続けるという、二瓶鉄造についてです。勃◯!
さて二瓶鉄造のモデルですが、ズバリ『熊嵐』という小説に登場する銀オヤジだと思います。
で、この銀オヤジってのは、山本兵吉という人物をモデルにしているんですね。
少しややこしくなりました。
整理すると人物モデルの関係はこう:二瓶鉄造 → 銀オヤジ → 山本兵吉。
あと外見に関しては、作者の前作『スピナマラダ!』に登場する二瓶利光がモデルです。二瓶利光は二瓶鉄造の子孫という噂もありますが、いずれにしろ顔はソックリ。
この3人のモデルを順に紹介していきたいと思います。
まずは二瓶鉄造のモデルが、銀オヤジ(山本兵吉)だと思った理由です。
二瓶鉄造のモデルが銀オヤジ(山本兵吉)だと思った理由
理由その1:今まで倒したヒグマの数
二瓶鉄造が今まで倒したヒグマの数は200頭。
山本兵吉が生涯に獲ったヒグマの数は300頭。
二瓶鉄造はまだ初老だったので、200頭という数値にしたのかなと。
生きてマタギを続けていれば、300頭はいけたでしょう。
理由その2:一発で仕留める
二瓶鉄造がヒグマ狩りをするときの信条。
それは、次のようなものでした。
「一発で決めねば殺される 一発で決めるから腹が据わるのだ」
銀オヤジの信条も似ていて、「最初の一発で仕留めねばならない」それには近くにで射つ必要があり、その距離は4〜9mと言っています。
ちなみに連射できる銃は嫌いみたい。
理由その3:子持ちで妻とは絶縁している
二瓶鉄造は、子持ちで妻とは絶縁していると作中にありました。それに女性にトラウマがあるようです。
「信じるな女は恐ろしいぞ谷垣」
「やっぱり女は恐ろしい」
銀オヤジも妻帯し父親となりましたが、その妻は他の男と失踪。性格が一変するほどのダメージを受けてます。
理由その4:所在は北海道
二瓶鉄造は北海道在住、銀オヤジ(山本兵吉)も同じ。
これら4つの理由から、たぶん銀オヤジ(山本兵吉)がモデルなんじゃないかと。
モデルに目処がついたところで、銀オヤジと山本兵吉はどんなキャラだったのか見てみましょう。
銀オヤジと山本平吉ってどんなキャラ?
銀オヤジ
小説『羆嵐』に登場するキャラで、本名は山岡銀四郎。少年時代からワンパクで体格に恵まれていました。
結婚後一児の父となったが、妻は男を作って逃げた。その後、性格はとてつもなく荒んだものに。周囲との争いが絶えず、その膂力から相手を完全に叩きのめすことが日常。
荒んだ生活から、子供は弟夫婦に引き取られ、天涯孤独になった。腰に蛮刀をさしており、茶碗を噛み砕き酒乱である。ただし子供には優しかった。
そして熊射ちだけは真剣。六線沢熊害事件においても、ヒグマを仕留めるため単独行動を好み、見事仕留めた。
なんとなく二瓶鉄造っぽいですね。
山本兵吉
若い頃から猟師で、樺太に居たとき鯖裂き包丁でヒグマを倒したことから、「サバサキの兄」ともよばれた。
日本史上最悪の獣害といわれた三毛別羆事件において、ラスボス的強さのヒグマを仕留める。以降、英雄として敬われたが、酒に呑まれて村人との喧嘩は絶えなかった。
酒を呑んでは妻を殴るDV傾向があったが、子供には優しく接した。 酒乱の傾向があるが、普段は優しく面倒見のいい人だったと言われる。
二瓶鉄造っぽさもありますが、どっちかっていうと銀オヤジの方が近い気がしますね。
ところでこの2人が活躍した事件は、名前は違いますがどちらも同じ事件です。それは日本史上最悪といわれた獣害でした。
日本史上最悪の獣害事件
1915年の日本史上最悪の獣害といわれた三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)。別名、六線沢熊害事件(ろくせんさわゆうがいじけん)。
北海道の三毛別・六線沢地域で、重さ340kg身の丈2.7mの巨大ヒグマに襲われ開拓民7名が死亡、3名が重傷を負った一大事件。討伐隊員のべ600人が動員された。
事件の内容はあまりにも凄惨なのでここでは触れないでおきます。
興味がある人はWikiなど:三毛別羆事件
最期に、外見のモデルとなった二瓶利光を見ておきましょう。
伝説の監督「二瓶利光」
作者の別の作品『スピナマラダ!』に登場する伝説の監督。
その名も二瓶利光。
二瓶鉄造の子孫と言われるほど、とにかく顔がソックリ。
外見のモデルはこの二瓶利光だったんですね。このマンガは途中で打ち切りとなったので、そのときの思い復活したのかもしれません。
僕も大好きなキャラでした。
ちにみに『スピナマラダ!』もオモシロイので、時間があったら読んでみてください。
『スピナマラダ!』はAmazonで50ページ以上『試し読み』できますよ。
まとめ
ゴールデンカムイ登場人物のモデルを探るシリーズ。
今回は二瓶鉄造のモデルを探ってみました。
二瓶鉄造のモデルは性格的には銀オヤジ。実在の人物では山本兵吉。外見については二瓶利光ということでした。
二瓶鉄造は、作者の野田サトル先生が主人公に考えていたぐらい熱の入ったこのキャラだったそうです。仲間にならず死んでしまったのが残念ですね。
以上、二瓶鉄造についてでした。
スピナマラダ!もオモシロイから、ちょっと読んでみて!
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