ゴールデンカムイ第102話「稲妻強盗と蝮のお銀」の背景考察です。
前回はアシリパさんが作った罠がロシア由来であったという話があって、最後に鯉登少尉のスィートハートでした。
今回は北海道に実在した凶悪犯の夫婦が紹介されます。明治期の北海道こわっ!
このあと102話を振り返っての考察とかしていきますが、ややネタバレするので、気になる人は先に本誌を見てください。
第102話の超ザックリあらすじと感想
扉絵は谷垣一家の様子。タイトルに「立てよ道民!」の文字。
鶴見中尉にザビ家の服を着せたら似合いそう。
川べりで若い女が休んでいる。
そこに人相の悪い男が手助けを申し出て、背負って川を渡してくれた。
いい奴じゃん、と思っていたら・・・若い女がアイスピックで一刺しですよ。。
これが明治期の北海道にいたらしい『蝮のお銀』です。
そして同じ時代にもう一人の凶悪犯。
樺戸集治監から脱走し、1日に200km近くを走り逃げ切ったとわれる韋駄天。
いつも裸足で、稲妻のごとく神出鬼没に強盗殺人を繰り返した人物。
これが稲妻強盗こと坂本慶一郎です。
凶悪だから惹かれ合ったこの2人は、悪事の共稼ぎで、次々と銀行や郵便局を襲ったそうです。
とんでもない夫婦もいたもんですね。(^_^;)
そして稲妻強盗の上半身には刺青が彫ってある。
で今回はおしまいでした。
また新しい登場人物が出てきましたね。振り返ってみたいと思います。
第102話の考察、背景
蝮のお銀
実在していた強盗?
残念ながら全く資料が見つからなかった。
※せっかち者さんからコメントで教えて頂きました(*´ω`*)あざーっす!
どうやらモデルとなったのは、青森県の奥入瀬(おいらせ)渓流の途中にある“石ヶ戸”の伝説に出て来る「鬼神のお松」。
昔、鬼神のお松という美女の盗賊がここをすみかとし、旅人から金品を奪っていた。その手口は、旅の男が現れると先回りして行き倒れを装い、介抱してくれた男の隙をみて短刀で刺し殺すとも、男の背を借りて川を渡り、流れの中ほどにさしかかるといきなり短刀で刺し殺したともいわれている
まぁ伝説なんで、真実かどうか分からないんですが、トンデモナイ奴ですね!
ちなみにこれが、”石ヶ戸の瀬”。
なんとなく出そうな雰囲気です。。えぇ
ところで「蝮のお銀」という名前は、樺戸集治監に囚われていた実在の女盗賊がいたっぽいんですよね。
シッカリしない情報になってしまいますが、樺戸集治監の博物館にその名前が載っているようです。
以下のブログの情報を参考にさせて頂きました。
樺戸集治監の博物館にいく予定があったら確認したいと思います。あるかな〜?(^_^;)
稲妻強盗・坂本慶一郎
坂本慶一郎だと、同姓同名の歯医者さんが出て来てちょっと可哀想w。
どうやら明治に実在していた稲妻強盗・坂本慶次郎(実名は坂本啓次郎)のことみたいですね。
強盗の常習犯で驚くほど足が速く、稲妻強盗と呼ばれていた。
明治33年に絞首刑。
警察が把握している被害件数は45件で、奪ったお金は700円、死者3名、重傷者13名。
ちなみに明治40年頃の1円は2,000,000円ぐらいの価値と考えられるようですよ。
ざっと200万倍ぐらいで1400,000,000円??
辞世の句「悔ゆるとも 罪のむくいは 逃げざれば あしき名をこそ 後にのこせり」を残したらしい。
いちおう悔いてはいるらしいけど。
あとがき
以上、ゴールデンカムイ第102話の背景考察でした。
明治期の北海道は、自然も人間も荒々しいですね。
なんとなく西部開拓時代に重なるような・・・切り取り自由?
ところで最近でてくる登場人物は、元になったモデルのアダ名がそのままだったり、あんまり伏せなくなってきましたね。
次回第103話では、この強盗夫婦がどんな活躍をするのか楽しみですね。
コメント
初めまして!漫画好きの嫁がほしい男です。。とかはどうでも良くて、蝮のお銀のモデルは、鬼神のお松ではないかと!
せっかち者さん、コメント有難うございます!
漫画好きの嫁、見つかるといいですね|* ̄ー ̄|ニヤリ
ところで「鬼神のお松」ですか、う〜ん・・・調べてみたらそれっぽい!
あざーっす!(*≧∀≦*)
青森県奥入瀬川近くの石ヶ戸に残る伝説で、
「鬼神のお松」は旅人の背を借りて川を渡り、途中で刺し殺して金品を奪ったという。
トンデモナイ奴ですね。。