自分にしか懐かない猛獣って、なんか憧れますよね。
ドラクエ5のキラーパンサー然り、ゴールデンカムイでアシリパちゃんを守るレタラ然り。
ゴールデンカムイに日本最後のエゾオオカミとして登場するレタラですが、漫画を読んでいて気になったのは、その大きさ。
アシリパちゃんがレタラに乗って移動してる(うらやましい)し、谷垣や二瓶と戦う時も、かなり大きいですよね。
日本ではすでに狼が絶滅してしまったのは周知の事実ですが、なんか日本最後の狼って、もっと小柄だった気が…?
というわけで、エゾオオカミってどれくらいの大きさだったのか調べてみました。
エゾオオカミとニホンオオカミは違う種類
まず、いきなりの勘違い。
私が日本最後の狼として記憶していたのは、エゾオオカミじゃなくてニホンオオカミでした。
エゾオオカミとニホンオオカミって違う種類なんですね。
どちらもすでに絶滅していますが、種類と生息していた地域が異なります。
エゾオオカミとニホンオオカミの大きさ
ニホンオオカミとエゾオオカミの大きさは、記録によるとこれくらい。
エゾオオカミのほうが大きいですね。私が「日本最後の狼はけっこう小さい」と記憶していたのは、どうやらニホンオオカミのほうだったようです。
ちなみに、体長100cmというのは、普通の中型犬のサイズ。
エゾオオカミの120cmというのは、犬でいうとシェパードくらいで、エゾオオカミのほうが一回りデカイ。
大人がまたがるには無理があるけど、アシリパちゃんくらいの子供なら乗れなくもない…かな?
エゾオオカミって白銀の毛皮なの?
ゴールデンカムイ作中では、白銀の毛並みを持つ美しい狼として描かれているレタラ。
でも、エゾオオカミの剥製の写真を見る限りでは、そんなに美麗ってわけでは…( -д-)
実際のエゾオオカミの毛色は白というよりは褐色に近い、黄色っぽい色だったそうです。
漫画のレタラは、最後のホロケウカムイとして多少の脚色や演出が入ってるのかもしれません。
これ調べる時に、いろんな狼の画像を見てみたんですけど、シンリンオオカミって狼が、漫画のレタラのイメージに近い感じ。
大陸に生息する狼の中でも最大級の大きさだそうで、毛色は真っ白ではないけど、精悍でカッコいい…!
札幌の円山動物園にいたシンリンオオカミの動画です↓レタラっぽい!
エゾオオカミ、ここに行けば見られるよ!
前述のとおり、エゾオオカミは絶滅種。
ですが、北海道大学植物園・博物館に行けば、エゾオオカミの剥製が見られます。
こちらは北大農学部附属の博物館で、一般観光客の閲覧も可能。
現存するエゾオオカミの剥製標本は、世界で唯一、この博物館にある2体のみだとか。
アイヌの民族衣装やヒグマやエゾシカの剥製展示もあるので、ゴールデンカムイの世界を垣間見るにはピッタリの場所ですよ♪
北海道大学植物園・博物館公式HPはこちら≫
コメント
狼は、一般的な犬種よりも足が長く、逆にジャーマン・シェパードは体高の割に胴長があるので、この二種による体格比較には無理があります。
またエゾオオカミの大きさですが、体長ではなく、頭胴長が120cmという説もあります。
私が読んだ資料では、頭蓋骨などによる計測値から、体重は30kg程度(狼は犬に比べて体格の割にかなり軽量)とすると、体高は80~100cm(ただし実測値は存在していない)となっていました。
現存している剥製の実測値は、体高が64cmだったそうです。
ただし、この剥製が本物のエゾオオカミのものなのかどうか、チョウセンオオカミのものではないか、アイヌ犬のものではないかなど、その資料の希少性から大掛かりな調査が行えず、いまだ疑惑が残されたままとなっています。
エゾオオカミはシベリア大陸から来た大陸系の狼で(ニホンオオカミはその特徴からアラビア系の狼に近いと言われています)、生存していれば世界最大級の狼だったという研究者もいたようです。
因みにタイリクオオカミの体長は100~160cm、体高が60~90cm(シートン動物記で有名な狼王ロボは、体高が90cmを越えていたそうです)。
他の方のブログですが、こちらに狼王ロボの実物大パネルの写真があります。
a1roukyokushi.jugem.jp/?eid=116
興味がありましたら、ぜひご覧ください。平面なので実感はわきにくいと思いますが、タイリクオオカミの大型のもので大体このくらいの大きさです。
てくてくさん、コメント有難うございます!